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SUCH

イラストでちょっとひと休み

絵本の制作過程(表紙) ~作品を作る上で考えなけらばならないこと~

「パクり」「影響をうけること」「被ること」についてとても深く考えさせられました

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こんばんは!(*^^*)

 

先日、「よぞらとほしとくま」というお話を描き、ブログでアップいたしました。

 

★初めて描いたオリジナル絵本になりますが、初めましての方は、楽しんでいただけたら嬉しいです。

such.hatenablog.jp

 

★また、絵本を描いた経緯などはこちらでお話ししています。

such.hatenablog.jp

such.hatenablog.jp

 

はてなブックマークの欄では、皆様からとても温かいコメントや素敵なご感想をいただき、本当にありがとうございます<m(__)m>

ブログで発表するかたちになりましたが、初めて描いた絵本だったということもあり、本当に嬉しかったです(*´▽`*)

すごく感謝の気持ちででいっぱいです。

 

また、インスタグラムでもイラストをアップしていますが、そちらでも本当に沢山の方から、とてもご丁寧で素敵なメッセージをいただき、本当に嬉しかったです(*´▽`*)

心から、ありがとうございます。

 

真似は大嫌い

今回、表紙の制作過程を載せようと思い、この記事を書いたのですが、実は先日、絵本をアップしてから大変なことに気が付きました。

 

その前に、私の事をお話ししようと思います。少し長くなりますが、お付き合いいただければと思います。

 

私は、もう10年くらい前になるのですが、美大を受けるために美大受験の為のの予備校に通っていたことがあります。

(以前もどこかで話したことがあるので、耳タコのかたはごめんなさい<m(__)m>)

 

私はその予備校で、「この学校はこういう傾向の絵が受かる」ということで、沢山の画集のコピーを渡され、「この画家の真似をしたら?」みたいなことを沢山言われてきました。

 

私はそれが自分の好きな感じの絵ではなかったので、凄く凄く辛い経験でした。

 

しかし、「受かるためなら」と思って、自分の気持ちを押し殺して、自分が好きになれない絵を沢山描き続けました。

 

しかしそんなことをずっと続けていたので、、自分がどんな絵が好きだったか分からなくなってしまって、最終的には絵を全く完成させられなくなりました。

 

私にとって、それまでは「絵を描くことを自分からとったら、自分には何も残らない」と思うくらい、「絵を描くこと」が凄く大切なことだったのですが、

その「絵を描くこと」も大嫌いになりました。

 

最終的には鬱病になって心療内科にまで通うようになりました。

 

詳しいことが知りたい方はこちらの記事で。

such.hatenablog.jp

 

ですので、私は、「人の絵を真似する」だとか、「パクる」といったことが異常なまでに嫌いで、その行為に嫌悪感を抱いていました。

 

ですので、私の中で「これはパクリだ」というボーダーラインもとても低く、人に影響されるのも凄く怖かったです。

絵本を描くにあたって、誰かの絵本を沢山読んで勉強したりということも、一切しませんでした。

 

被ってしまった!!

しかし、そんな中事件は起きました。

 

私は、絵本を描きたいと思ってから、意識して絵本を読まないようにしていたのですが、

1月の半ば頃に、キングコングの西野さんが「えんとつ町のプぺル」という絵本を、無料でインターネット上で公開しました。

結構話題になったので、知っていらっしゃる方もとても多いと思います。

 

私もその絵本が話題だったので気になって、その絵本だけは一度、インターネット上で読みました。

すごく完成度が高くて、素敵な作品だとなぁ思いました。

 

その後私は自分の絵の制作中、他の人の作品の事など全く頭に無く、(もちろん西野さんの絵本の事も)とにかく自分の作品に集中しました。

 

そして先日絵本が完成しました。

 

そして今日になりました。

 

私はインスタグラムをやっていますが、今朝たまたま、「#絵本 」というタグで他の方の投稿を見ていました。

そうしたら西野さんの「えんとつ町のプぺル」をアップしている方がとても多くて、「私も、もう一度読んでみようかな」という気になり、読みました。

 

そうして何気なく読んでみると、

西野さんの絵本の最後の方にある、「背景が星空で、左上から右下に流れ星があって、センターに少年がいる」という構図の絵と、

私が描いた「よぞらとほしとくま」の表紙の「背景が星空で、左上から右下に天の川みたいなのがあって、センターに主人公がいる」という構図が、

とても似ていたので、ものすごくショックを受けました。

 

私が表紙を最初の構図にしたのは、単純に「センター構図」が好きだったからなのと、左上から右下にかけて要素があることで、構図がまとまるなと思ったからです。

ですので、本当に意識して似せたわけではありません。

そして西野さんにも、もの凄く失礼だし、似てしまった私も自分で自分を自己嫌悪だし、先ほども書いたように、私は人の絵を真似するということにとても抵抗があったので、今朝は本当にパニック状態になりました。

 

インスタグラムでコメントを下さった皆様、本当にすみませんでした

そういった経緯があり、表紙の背景を描きなおしました。

 

★修正前

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★修正後

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天の川っぽい星の塊が、左上から右下に流れていたのを、大まかに横ラインにしたのち、印象をふわっとさせました。

 

インスタグラムでも、最初に表紙の絵をアップしたときに、沢山も方からとても素敵なコメントをいただきましたが、今回このような経緯で、一度アップしたものを削除させていただき、新しいものをアップいたしました。コメントやいいねをくださった皆様、本当に申し訳ありません(:_;)<m(__)m>

 

修正するにあたって考えたこと

「センターに主人公」という構図は、これをマネと捉えられてしまったら、たぶんあらゆる作品がすべてパクリになってしまうと思います。

「センターに主人公」という配置は当たり前によくあることだからです。

 

加えて、「背景が星空」というのも、背景が星空の作品なんていくらでもあるし、そこまで気にする必要は無いのかなと考えました。

それに、これをダメといったら、あらゆるクリエイターの方も何も産み出せなくなってしまうのではないでしょうか。

 

そこで、何が一番印象として似てしまう原因になったか考えたのですが、「天の川みたいな星の塊のながれている方向」と考えました。

そしてこの構図の中でオリジナリティを出すとしたら、唯一ここなのかなと考えました。

(写実よりの作風か、平面的な作風かでもだいぶ違ったかもしれません。)

 

絵を通して伝えたいことも全く違うと思うのですが、星の配置だけでこんなに絵の印象が被ってしまうんですね!

 

ですので、この部分を修正することにしました。

 

なぜ似てしまうのか

そしてなぜ似てしまったのか、私一人で考えるだけでなく、私の家族にも相談していろんな意見をもらいながら沢山考えました。

 

でた結論は、「夜空」「星」「主人公」と、絵の中に登場する要素が少ないからなのかなと思います。

 

例えば、「家」「お花」「太陽」を絵にするとします。こうなってくると、要素が3つしかないので、沢山の人が描けばどうしても構図が似てくる人も現れると思います。

 

絵以外も同じなのかなと思います。

デザインも、シンプルなデザインであればデザインであるほど、たぶんどうしても似通ってしまうし、

文章も、書きたいことがシンプルであればあるほど、知識が一般に知れ渡っていれば知れわたっているほど、どうしても似てしまうのかなと。

 

どこからどこまでがパクリ?

ではどこからどこまでがパクリなのでしょうか。

 

 よくよく考えたのですが、この世の中にパクっていないものなどたぶん一つも無いと思います。パクったことが無い人も、たぶん一人もいないと思います。

 

パクるというか、「影響をうける」と言った方が正しいのかな?

でも人によっては、それが「パクリだ」という人もいます。

 

でもこの世の中で、完全な無から有を産み出すことは、誰にもできません。

 

みんなこの世の中に存在する何かからヒントを得ているので、全国どこを探しても、完全に誰とも似ないということは、むしろそっちの方が珍しいのかなと考えました。

 

きっと生きる中で、誰もが「自分はこれが好き」「これが印象に残った」というものに出会い、記憶になり、それが個性になり作品になると思います。

 

そしてみんなきっと、どこか頭の頭の片隅にある記憶からアイディアや発想を産み出していると思います。

 

ですので、自分がいくらオリジナルだ!と思っていても、自分が知らないだけで、先に同じことをやっている人も当然いるかもしれません。 

 

もちろん、誰かの作品をそのまま使ったり、誰かの作品を横に置いてそのまま写したりして、それを自分の作品だ!と公表するのは明らかに悪質なパクリで、それは絶対いけないことだと思います。

 

私は「パクる」「パクられる」ということについて、これまで異常なまでに敏感だったのですが、今回このようなことがあり、自分の中のボーダーラインも緩めなくてはいけないのかなと考えました。

 

しかし今回自分が悪意は無くとも被ってしまった側になり、すごくショックでした。

今回の経験は、今後作品を作る上で、よく考えるいいきっかけとなりました。

 

私も「パクられるのがとにかく嫌!!」と思っていたのですが、

もし作風が似ている人がいたとしても、本人はパクったのではないかもしれないし、もしマネしたとしても、自分の作品をみて感動してくれたからなのかなと、そういう温かい見方をしていく必要があるのかなと思いました。

 

また、作品を真剣に作る者として、何かあったときに「知らなかった」では済まされない部分もあると思うので、被るのを怖がって他人の作品を遠ざけるのではなく、むしろ積極的に見ていくというか、リリースする前にきちんと調べる必要もあるのだなと思いました。

 

そして、キングコングの西野さん、被ってしまって本当にごめんなさい<m(__)m>

西野さんは私のような人が被ろうが何しようが、痛くも痒くもない方だと思うのですが、(むしろこのブログの存在すら知らないと思うのですが)とてももやもやするので、きちんと謝らせていただきたいです。

 

そして今回、このことを皆さんにお話ししようか迷ったのですが、インスタグラムの投稿を削除したこともあり、応援して下さっている皆さんにきちんと誠実にお話ししたほうがいいなと思い、すべて正直に書かせていただきました。

 

もし、この記事を見て不快になられた方がいらっしゃったら、本当にごめんなさい。

 

制作過程

 私も忘れていましたが(笑)、制作過程です(*^^*)

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描きこみのないゆるいくまも好きです

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この時点でもうバランス的に

背景に星のラインをいれてしまってますね(:_;)

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色を調整

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虹色とか星空とか、水の映り込みとかが

神秘的でとても好きです

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星を増やしました

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毛を増やします

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育毛

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影を付けます

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光を付けます

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更に陰影を濃くします

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目を描きます

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目の影をかくことで、

より瞳がうるっとしました

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星の周りの光を描きます

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これが修正前です

背景は、ストーリーのイラストを

5枚描き上げてから

最後に描きました

制作にかかった時間は3~4時間

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修正後

星雲の雰囲気を変え、

ラインの向きを変えました

 

★また後日、別なイラストの制作過程もアップいたします。

ご覧くださり、ありがとうございました(*^^*)